鳥取大学農学部・森林生態系管理学研究室では、 森林でのフィールドワークを基礎として、主に広葉樹の天然林を対象とした樹木生態学的研究と森林生態系の保全・管理に関する研究をしています。また、過去の人間活動の影響を強く受けた北半球の温帯における森林の成立過程と維持機構を解明し、これからの森林と人間とのかかわりについて考えます。

10年ほど前から岡山県蒜山高原の火入れ地および火入れ跡地で、大規模な野外実験を行っています。大山の山麓では、アカマツ伐採後の地表処理の違いによる植生遷移や樹種特性の野外試験も行っています。マツ枯れやナラ枯れ後の森林生態系における生態系サービスの変化や植生遷移も重要なテーマです。最近では、森林観測用ジャングルジムや温暖化装置を用いた温暖化操作実験による樹木や生物間相互作用に与える温暖化の影響も研究の中心的テーマとなっています。

森林生態系管理学研究室の基本 は気力と体力です。また、野外調査は1人ではできないので、研究室のチームワークも大切です。この研究室に 入って一緒に森林を調査・研究したいという学生・大学院生を歓迎します。毎年、研究室のメンバー全員で森林を観察する「巡検」を行っています。これまで北海道の演習林巡りや屋久島に行きました。冬にはクロス カントリースキーで蒜山の森を歩く予定です。

卒業後の進路は、大学院進学(他大学を含む)、公務員(研究職・行政職)、教員 、博物館の学芸員、環境調査やフィールド調査・環境教育や自然教育および農業・林業に関係する企業や法人などです。この研究室で培った気力と体力を活かして、幅広く活躍してくれることを期待しています。

 

現在の研究室のメンバー

佐野 淳之(教授)、田中 悠希(M2)、黒川 結一(M1)、長谷川 一総(M1)、加久 美雪(4年)、田中 翔子(4年)、谷本 麻衣(4年)、中村 こずえ(4年)、三島 大(4年)、和泉 瑶伽(3年)、鈴木 留美(3年)、村井 敦史(3年)、横田 早菜美(3年)

 

連絡先

〒680-8553 鳥取市湖山町南4-101 鳥取大学農学部

電話:0857-31-5604  メール:jsanoあmuses.tottori-u.ac.jp


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